新幹線は最近、速度を高め始めた。はじめはひかりが200Km/h、のぞみで250Km/h、最近では270Km/hという速度を実現してきた。さらに、山梨県にある実験路線では、JRのリニアモーターカーがそれまでの世界記録を持っていたフランスのTGVの515Km/hを上回り、550Km/hを記録したと報じられた。20世紀のクルマ社会はスピードを高めることに技術のすべてを費やしてきたといっても過言ではないだろう。
謎解きの手がかりとして70年からどうやって日本が死亡事故を減らしたのか考えてみよう。1970年というと私が二輪の免許をとった年である。残念ながらオートバイは危険と言うことで泣きじゃくる母親の説得に従って4輪の免許を取るまでバイクには乗らなかった。(陰で友人のバイクを乗っていたが)私の記憶では何人かの友人はバイクの事故で命を落とした。
最近、和歌山に後援会にでかけた。赤信号でものんびりと交差点を自転車でわたる人がいた。こんな光景はここでは珍しくないという。まるで時間がまのびしているかのようにのんびりとした生活リズムであるという。それと交差点の信号を赤で渡ってしまうこととどんな関係があるのだろうか。
日本という国はどこか歯車がかみ合ってない。信じられないような様々な事件や事故が起きる。技術立国であったはずの日本が、至る所でヒューマンエラーによる事故で人命が失われている。
動く乗り物の中で、子供の安全をどうやって確保するか。いまアメリカでは様々な取り組みが行われている。アメリカでは「ベビーベア」という商品が売られている。これは飛行中の乱気流から赤ちゃんを守るベストで、値段は約40ドル。
ところでCRSの購入に際しては、何を基準にして選んだらよいか分からないという声をよく聞く。安全性の目安としては、JISマークや運輸省型式認定マークがあるが、これはCRS本体の強度、品質に重点を置いた衝突実験で認定されたもので、欧米のように実車に装着して現実的な使用場面を想定したテストは行っていない。